付き合いがある会社の「研修旅行」名目の三泊四日の旅から帰ってきた。広島に入り、しまなみ海道を使って瀬戸内の島を三つ巡り道後温泉へ。今治、丸亀、鳴門と駆け足で回る、高齢者にはいささか忙しい旅程だった。旅の二日目、今治で、例の加計学園の獣医学部のキャンパスをちらっと見た。バスガイドが「あの、加計学園の獣医学部です」とアナウンスしてくれた。四国の山の中に忽然と現れる近代的な建物群、という風景。これが、お仲間・お友達・大企業にやさしいアベ政治の具現か…。その旅行記は、五月に掲載する。

 前号の小欄、「旭川の将来を担う立派な市議さんへ、『自費で行け』ってだけの話ですから」を読んだ友人でもある読者から、メールが届いた。以下。
 ――今朝、貴兄の「直言・曲言」読ませてもらいました。

 この市議さん、「新聞に何を言われても一向にかまわない」と開き直りつつ「当該記事を読んでいませんが」「真偽のほどは定かでは有りませんが、一部情報では…」などと、具体的な根拠も示さずに書き連ね、貴紙を「反権力・反自民の謀略機関誌と“評価”する」とは恐れ入ってしまいます。

 このような言葉短く言い切って断じ、レッテルを貼る手法は、近年、この国をはじめ世界中ではびこっている歴史修正主義者やフェイク主義者の常套手段ですよね。

 それにしても、どの口が「旭川市議会は市民そっちのけでの権謀術策が渦巻く本当に残念で気持ちが悪い世界」などと言うのでしょうかね(笑)そもそも権謀術数は、上から下の者まで、おまえらの常套手段だろうが(怒)と言いたいです。

 何ごとに関しても、キチンとものごとの本質を報じようとしないNHKをはじめとするマスメディアの「忖度体質」がこの国を劣化させていると思わざるを得ない中で、貴紙を「旭川ローカル新聞」と蔑視しながら、一方で、その「ローカル新聞」が書いたことに対し「言論の暴力」と表現するとは、ひたすら呆れるばかりです。

 こんな輩が、このまちで議員をしていることに驚きます。間違っても、この議員さんが自分のことを「選良」などと錯覚されないよう、心から願うばかりです。では、また!

 こんな輩にかかっちゃ“極左”か“不穏分子”とでも呼ばれそうな爺さまより

 さて、先に書いた研修旅行の一日目、広島の平和記念資料館の周辺では、見るからに欧米人と、南アジア系と見える外国人の多さに驚いた。日本人の観光客よりも多いと思えるほどの人数である。一ドル百五十五円という記録的な円安の影響もあるのだろう、宿泊したホテルの売店でも台湾からの観光客が札びらを切る光景が目についた。