全くもって、申し訳ない。面目ない。こうやって五十九年間、特に記憶力の減退が著しいここ数年、自分は気付かないまま、どれほどたくさんの方々に迷惑をかけ、気分を害させ、不愉快な思いをさせてきたのだろう。前週、せっかく報道依頼の電話をくれて、ファクスまで流していただきながら、K先生の演奏会のお知らせ記事を載せるのを失念してしまった。すみません。いい訳はしません。頼まれ事専用のメモ帳を作ることにしました。お詫びは、ここまで。

 所属している市民グループが、市の某施設を利用して、あるイベントを開くことになり、担当のI女史が予約を入れた。イベント自体は夕方六時半から始まり、一時間ほどで終わるのだが、リハーサルなどの準備があるため、多少費用はかさんでも午後から夜まで通して借りよう、という算段。ところが、残念ながら、午後六時からは空いているが、その前の午後の時間帯は、すでに予約が入っているという。

 機転がきく女史は「午後の時間帯を借りている人は、何時まで使うのかな」と考えた。こちらはリハーサルを含めて一時間ほどあればいいのだから、もし午後一時から借りている人なり団体が、三時とか四時に切り上げる予定ならば、そちらの借館料全額を当方で支払っていいから、残りの時間を使わせていただけるじゃないか、というわけだ。

 で、その施設の窓口の市職員に、事情を説明し、借館料を負担させてもらう旨を伝えて「個人情報の問題もあるだろうが、午後の時間を借りている方の連絡先を教えてもらうわけにはいかないか」と頼んでみた。窓口の職員は、モゴモゴ言って、上司に報告して、その判断を仰ぎ…。

 結果は、皆さんのご想像にお任せするとして、この窓口の職員も、上司も、なぜ「午後の時間帯を予約している方に連絡して、聞いてみますね」と言えないのだろう。そこが、あなたたちがすべき本来の仕事の領域じゃないのかい。

(工藤 稔)

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