決して自慢話としてではなく、正直にうれしかった。ホンワカした気持ちになった。前週の小欄、「日本国民みーんなが『ノーベル平和賞』受賞者になったら」は、思いのほか関心を集めたみたいなのだ。私が不在の折、社に読者から電話をいただいたり、顔を合わせた友人知人に、「本当に九条がノーベル賞を受賞したら、どうなるんだろうね」とか、「憲法九条を守る手段として、こんなスマートなやり方があるなんて」などと声をかけられた。

 そして、私が「おそらく読売は無視するだろうが、朝日や毎日は報道するだろうと思っていたのだが、私が見た限りでは紙面になかった」「日本のマスコミが触りたがらない理由は、『報道すると、受賞の可能性が高くなるからではないのか』と邪推した」と書いたことに対して、某朝日新聞関係者からファクスが届いた。以下引用――

 「9条にノーベル賞を」の直言、強く共感しながら拝読しました。工藤さんがおっしゃる通り、九条を守る方法として突拍子もないけど素敵なアイデアが、実際に受賞候補になったという凄い話なのに、マスコミの騒ぎっぷりは弱いと思います。朝日デジタルだけでなく一応紙面(道内にも掲載)でも報じていますのでお知らせします。

 ただ、この件はもっと光を当てないと。呼びかけを始めた女性たちの運動自体、これまで朝日もほとんど報じていませんでした。意図はないと思いますが、9条を守ることへの感性が弱まっているような空気を感じます。今回に関してはもしかすると憲法記念日前後の紙面に備えてため込んでいるかもしれませんが。

 朝日デジタルをご購読いただくと、通常のネット検索よりも簡単に記事が見つけられます。月額四千円なんですが、紙の新聞をとっていただいている方は通常の購読料に+500円追加するだけで利用できます。最後は宣伝でした(笑)

 ファクスには、「憲法9条にノーベル賞を」の運動を朝日が報じた三本の記事のコピーが添付されていた。申し訳ない。お薦めに従って、早速、朝日デジタルの申し込みを済ませた。枕はここまで。

(工藤 稔)

(全文は本紙または電子版でご覧ください。)

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