批判されるのが嫌い、というか怖い。根が弱虫、だから。コンプレックスを持っている、から。国会中継を見ていると、安倍晋三首相も似たような性格に映る。誰でもそうかも知れない。だが、批判、非難、指弾、ぼろくそに言われる対象、それが付き物という仕事がある。政治家がそうだろうし、小なりとはいえ、私のような新聞をつくる職業の人間もそうだろう。

 読者からファクスをいただいた。お名前はなく、愛称のようなものが記されていたが、発信先の番号から推察できた。丁寧な文面にお礼を申し上げながら、紹介する。

 ――工藤稔さま いつもお世話になりありがとうございます。地元紙として育ってほしいと思い、購読と広告を出していますが、次第に魅力のない内容に成っているのが残念です。

 そして政治的コラムは視野の狭い、片寄ったものであり、戦前の軍部主導、弾圧政治の反動から、羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く傾向に成っているようです。

 右とか左とかではなく、正しいド真中の政治とは何かを模索しなければなりません。

 世界に目を向けると、スイス、スウェーデン、オーストリアなど中立国は強力な軍隊を、特にスイスは各家庭に銃器を備えているのは、ご存知ですか。

 読者は様々な思いを持つ人で構成されています。従って幅広く情報を得て発信することを強く希望致します。

 ちなみに私は以前、道新を断り、読売を購読している者です。

 視野の狭い、片寄ったものにならないよう、心して書いていく所存であります。また、「魅力がない内容」と見限られないよう努力します。今後とも、ご購読をしていただくようお願いします。

(工藤 稔)

(全文は本紙または電子版でご覧ください。)

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