旭山動物園で小学生を対象にしたサマースクールが一日から三日まで開かれ、市内近郊や、夏休みで道外から来た小学五、六年生四十三人が、飼育実習や動物教室などを体験した。

  二日に開かれた動物教室では、動物のウンチについて学んだ。飼育員の奥山英登さん(31)が講師になり、生き物が生きるためには息をする、食べることと同時に、ウンチをすることが絶対必要。動物は大きく草食、肉食、雑食に分けられ、何食かによって大きさや形が違うなどと説明した。

  続いて、動物園ならではの“本物”の観察。五つの班のテーブルの上に持ち込まれたケースの中に入っていたのは、サイのウンチ。ビニール手袋をはめた子どもたちは、最初はなかなか触れたがらない様子だったが、奥山さんや世話係の飼育員に促されて恐る恐る触ると「ちょっと硬い」「草がいっぱい入ってる」などの感想が飛び出した。

  このあと究極の旭山オリジナル「ウンチストラップ」作りに挑戦。適度に硬さがあって、大き過ぎず小さ過ぎない、ストラップ作りに適したウンチをする動物は何かを学んだ子どもたちは、エゾシカ、ワピチ、ヤギ、カピバラなどの動物舎に行ってウンチを採取。園で穴を開けてコーティング処理を施し、ひもと一緒に子どもたちに手渡された。五年生の男の子は「ちょっとにおうような気もするけど、いいおみやげになりました」と話していた。