市民グループ、旭川・森と川ネット21(平田一三代表)が九月十六日、下川町を流れる清流、サンル川を訪ねるツアーを企画して、参加者を募集しています。

 サクラマスの稚魚・ヤマベの宝庫として知られるサンル川には、北海道開発局がダムの造成を計画し、貴重な自然を守ろうと主張する市民グループなどが、反対運動を展開しています。

 北海道遺産にも選定されている天塩川の支流、サンル川の上流域には、この季節、たくさんのサクラマスが溯上し、産卵する光景があちこちで見られます。また、そのサクラマスがいなければ繁殖できない、環境省が絶滅危惧種に指定しているカワシンジュガイが生息する、国内でも数少ない川でもあります。

 「秋のサンル川を訪ねて」と題して行うツアーは、午前八時に旭川市役所第三庁舎前に集合、貸切りバスで士別市の岩尾内ダムを視察して、下川町のにぎわいの広場へ。地元でダム反対運動を続けているグループの話などを聞いた後、サンル川に移動して、カワシンジュガイの生息地や真っ赤な婚姻色に染まったサクラマスの群れを観察します。

 持ち物は、昼食、防寒着、長靴、雨具、あれば偏光メガネ、双眼鏡など。

 帰途には、同町の五味温泉での入浴もスケジュールに入っています。旭川には午後六時、帰着の予定。定員は三十人。保険料を含む参加費は、大人二千円、小・中学生五百円です。申し込み、問い合わせは平田さん(電話63―3725)へ。