北海道東海大学で十六、十七日、音威子府村立おといねっぷ美術工芸高校(石塚耕一校長)の二年生三十一人を迎えてデザインスクールが開かれた。

 両校は交流を通して高校、大学教育を活性化させようと、今年四月に高大連携事業に関する協定を締結。今年度はこのスクールのほか、大学の教員が高校に出向く出張講義などが予定されている。

 生徒たちは開校式に続いて第一実験館を見学。高校にはない高度な性能を持つ機械による実演に、驚きの声を上げる生徒も。続いて美術、工芸のコースに分かれ、美術コースがシルクスクリーンの版画技術を使ったオリジナルTシャツ作り、工芸コースがお面作りに挑戦した。

画像 工芸コースの教室では、発想を生み出すトレーニングとして、A4判のコピー用紙が配られ、これを切る、張る、曲げる、くしゃくしゃにするなど、好きな方法で造形物を作った。生徒たちは意表を突いた大学の講義に始めは戸惑いながらも、思い思いの形を仕上げていた。

 石塚校長は「大学の講義の体験は、生徒たちにとって新鮮な驚きでしょう。学習意欲を高めて帰られると期待しています」と話していた。