画像 松浦武四郎=写真=が作成した蝦夷地の地図や資料から、当時の北海道及び上川の姿を学ぶ「北加伊道ものがたり」がきょう九日から十四日まで、神楽公民館(神楽三ノ六、旧北海道森林管理局旭川分局庁舎跡)の木造館で開かれます。このほど移転リニューアルした神楽公民館のオープニングイベントです。

 松浦武四郎は一八一八年、伊勢(現在の三重県)の生まれ。江戸末期に六回にわたり蝦夷地を調査し、その土地とアイヌの人々についての膨大な記録を残しました。北海道の名付け親としても知られています。

 今展では、武四郎の蝦夷地調査を元にした史料パネル四十点を展示するとともに、床敷きの大型地図「北海道国郡検討図」(四百センチ×六百センチ)のほか十六点の地図パネルから、江戸末期の上川と北海道の姿を学びます。武四郎が命名した「北加伊道」に込められた意味、また上川などの地名の由来についても展示解説します。

 入場無料。午前九時から午後五時まで。

 松浦武四郎の子孫コモブチ キイチロウさんのカルテットによる音楽会

 きょう九日午後七時から、同会場で松浦武四郎の子孫でベーシストのコモブチ キイチロウさんとその仲間たちによる音楽会「コモブチ キイチロウ・カルテットBOSSANOVA NIGHT SPECIAL」が開かれます。ぬくもりホールの会(村田和子代表)の主催。

 改修された木造館は、質の高いミニ音楽ホールとしての機能も併せ持ちます。このコンサートが、音楽イベントのこけら落としとなります。

 当日券は四千円。まだ若干名入場出来そうです。問い合わせはぬくもりホールの会(電話22―3567)へ。

 古地図研究家 髙木崇世芝さんの講演もまた、十三日午後二時から神楽公民館第一学習室で、古地図研究家の髙木崇世芝(たかよし)さんによる特別講演が開かれます。武四郎の足跡と古地図について、分かりやすく解説する予定です。入場無料。定員五十人。申し込みは神楽公民館(電話61―6194)へ。