注意欠陥多動性障害(AD/HD)や学習障害(LD)への理解を深めてもらおうという講演会が十三日、上川支庁講堂で開かれた。AD/HD・LDへの理解を深めようと活動している「てんとうむしの会」の主催。
講師は埼玉県入間市のNPO法人「えじそんくらぶ」の代表で、薬剤師、臨床心理士の高山恵子さん。高山さんは昭和大薬学部卒業後、米国の大学で幼児教育やカウンセリングを学んだ。〇二年一月、子育てに悩む友人らとともに「えじそんくらぶ」を設立。AD/HDの正しい理解の普及や、AD/HDを持つ人の支援に努めている。
高山さんは「AD/HDの人は、新しいことを覚えると上書きされて古いことは忘れてしまいます。指示をする時は、二つのことをいっぺんにやらせると、パニックになる場合があるので、一つの作業を終わらせてから次の作業の指示を出してください。叱る時でも、人格を傷つけるような言い方はしないでください」とAD/HDを持つ人の行動の特徴を示しながら詳しく解説した。
会場には福祉関係者など約二百人を超える人が集まり、豊富な経験に裏打ちされた高山さんの話に聞き入っていた。