画像 カラマツなど地元産の木材を地元で消費する“地材地消”を推進しようという「森づくりと木の有効利用フォーラム」が二十四日開かれ、林野行政担当者や住宅業者、一般市民など約百三十人がカラマツを使った住宅や森林見学などを行った。

 上川支庁上川南部森づくりセンターと旭川市森林組合の主催。上川支庁駐車場で開かれた開会式で旭川森林組合の遠藤雅就組合長が「戦後植えられた道産材は今、伐採期を迎えています。輸入材がこれからも安定供給されるか不透明な中、これからは道産材活用の時代です」とあいさつした。

 この後参加者は道産カラマツ材を使用して今年三月に完成した、永山の濱坂晃さん(42)宅を訪問。カラマツは曲がったりねじれたりしやすく、建材には不向きとされていたが、加工、乾燥技術の向上に加え、使用に適した太さの木が増えてきたため、近年積極的に採り入れる業者が増えてきた。一行は妻の和子さん(41)や、施工した芦野組の芦野和範社長の案内で内部を見て回り、壁や床などカラマツ材をふんだんに使った室内を興味深げに見入っていた。

 続いて東旭川町瑞穂地区の民有林を見学。この林はカラマツの有効活用を推進するため、森林組合に登録されている。約五百本植えられていて、樹齢四十三年。平均の高さは二十六メートル、太さ三十センチ。参加者は手入れが行き届いたカラマツ林を見上げながら、担当者の説明に聞き入っていた。