東屋 市内で建設業を営む角張六郎さん(74)=永山三ノ十三=が、カラマツ材を使った可動式の東屋を独力で製作、話題になっている。

 建設業の経験を生かし、サウナにも使える丸木舟など木を使った遊び心あふれる“作品”を造っている角張さん。これまでも東屋を造ったことはあったが、自宅の作業場で造ると運ぶのが大変なため、すべて現地で製作していた。しかし今回初めて、キャスター付きで移動可能な東屋造りに挑戦。十日ほどかけ一人で完成させた。

 この東屋、四メートル四方、高さ約三メートル。ベンチ部分には竹も使われている。中央には囲炉裏(いろり)が置かれ、ジンギスカンなども楽しめる。キャスターを接地させると、大人一人の力で動かすことが出来る。また吊り上げて運ぶ場合も、屋根が笠状になっているため、中心の一カ所だけを持ち上げれば済むなど、細かい所にアイデアがあふれている。

 角張さんは近く、完成品を自宅近くの発注元に運ぶ予定だ。「トラック代を浮かすため、押して歩くか、小型の動力機で引っ張って持って行くよ」と、納品もあくまで独力で行いたいと張り切っている。