画像 総合建設業の北建工業(藤田英利社長、十ノ十九)が工業団地内にこの春開設し、先月まで無料で開放してきた足湯が、このほど体長二センチほどの熱帯魚「ガラ・ルファ」を入れ、「フィッシュ・セラピーの足湯」としてリニューアルした。この魚、人間の皮膚の角質を食べる性質があり、お湯の中に足や手を入れると一斉に寄ってきて、低周波マッサージを受けているような、ピリピリとした刺激を感じる。「ドクターフィッシュ」の名で、皮膚病などの治療に使っている国もあるという、この魚の刺激、体験してみては――。

 「ガラ・ルファ」は西アジアを中心に生息し、温泉のような三十七度前後の温度を好む。雑食性でコケなども食べる。角質を食べるといっても、食いちぎられて血が出るということはなく、ソフトな刺激。副作用もないことから、トルコではアトピー治療、ドイツでは保険が適用される医療行為として認知されているという。日本では東京の温浴施設や関東地方の温泉などで放流している例があり、全身浴用の浴槽に放しているところもある。道内では札幌に数カ所あるが、旭川に登場するのは初めてだ。

 同社では一週間ほど前に中国から四百匹を取り寄せた。水温は三十五度程度に設定。手足を入れると、それまで浴槽内を回遊していた魚が、まるで磁石に吸い寄せられるかのように一斉に寄ってきて、皮膚を突き始める。ピリピリとした刺激を感じるが、電気ほど強くなく、次第に心地好くなってくる。

 藤田社長は「えさはまだ一度も与えずに済んでいます」と話し、利用客の手足が魚たちにとって十分な“栄養”になっているようだ。

 「フィッシュ・セラピーの足湯」は午前十時から日没ごろまで。十五分五百円。問い合わせは北建工業(電話0120―799―131)へ。