画像 旭山動物園の新施設「レッサーパンダのつり橋」の工事が、二十一日のオープンを目指して急ピッチで進められている。

 従来の獣舎の檻を撤去し、高さ四メートルの擬木を設置。この擬木と入園客の背後にある自然の木の間につり橋をかけ、レッサーパンダが行き来できるようにする。獣舎と入園客の間は堀で仕切られる。

 また堀の上には橋が架けられ、レッサーパンダから見て橋を渡ったところにガラス張りのスペースが設けられる。このためレッサーパンダが橋を渡れば、ちょうどほっきょくぐま館のカプセルのように、入園客がこれまで以上に至近距離でレッサーパンダを見ることが出来るようになる。

 レッサーパンダは樹上にいる時間が長いため、つり橋の登場でこれまでの正面や横からに加え、下からも愛らしい動きを見られるということで、人気を呼びそうだ。

 二十一日は午前十時半から、オープニングセレモニーを行われる予定。

画像 ◆ペンギンの散歩もスタート

 冬の名物「ペンギンの散歩」も十一日から始まり、連日大勢の来園者でにぎわっている。

 行進が始まる十五分以上前から、コース沿いには観光客らがびっしりと並び、行進が始まるのを待つ光景が見られる。ペンギン舎のドアが開けられて行進が始まると、一斉に歓声とカメラのシャッター音が響く。

 行進時間は旧遊園地までを往復する三十分から四十五分程度。行進の習性を持つキングペンギンのほかにジェンツーペンギンなど他のペンギンが歩くこともあり、横を向いて雪の壁に突き進むなど、キングペンギン以上に好奇心旺盛な姿が、入園客を楽しませている。

 ペンギンの散歩は来年二月までは毎日午前十一時からと午後二時半からの二回、三月は午後二時半の一回だけになる予定。