画像 十月末以降、死亡交通事故が連続して発生している事態を受けて十四日、旭川市長と旭川中央・東両署長の連盟による緊急メッセージが発表された。

 旭川市内では、九月までの死亡交通事故は八件と、ここ数年と変わらない数だったが、十月二十九日に二件の死亡事故が発生して以後、十一月に入ると立て続けに四件、今月十二日にも乗用車が歩行者をはねて死亡させる事故が発生し、年間の死亡事故件数が十四人となった。現在、道内の主要都市(札幌市は区ごと)の中では、小樽市の十三人を抜いてワースト1となっている。

 緊急メッセージは、前年同期に比べ四人も多い深刻な事態となっている現状から「例年よりも降雪が早く、積雪や路面凍結により、スリップ事故など冬型交通事故の発生がますます懸念される」とし、「悲惨な交通事故を起こさない、交通事故に遭わないよう、家庭や地域、学校、そして職場で交通事故防止の機運を大きく盛り上げてほしい」と訴えている。

 市内の交通事故による死者が三十人に達した平成十二、十三年に当時の市長による緊急メッセージが発表されたことがあるが、中央・東両署長との三者連名によるのは初めてのこと。道内の死亡事故も現在、昨年一年間の死者数をすでに十七人も上回り、全国ワースト1となっている。