四カ国語で旭山動物園の楽しみ方をガイドするDVD「旭山動物園ガイド・冬」が七日から発売される。(株)北海道録画センター(井下佳和社長)が企画・制作し、(株)厚友会(小野寺昭成社長)が販売を手掛ける。

このDVDは、ナレーションが日本語、英語、韓国語、中国語(普通語)の四カ国語で収録されているのが最大の特徴。それぞれの言語で休憩室・トイレ・授乳室の場所を案内しているほか、飲食メニューの注文方法や、雪のない地域から訪れる観光客に向けて、冬の滑りやすい園内を歩くコツも伝授する内容となっている。外国語のナレーションは、スティーブン・キングさん(英語)、朴香子さん(韓国語)、林春蘭さん(中国語)が担当した。三人とも旭川在住で旭山についての知識があるため、翻訳にありがちな違和感を感じさせないナレーションに仕上がった。

収録シーンの中では「フラッシュ撮影をしない」「ペンギンの散歩中はコースに立ち入らない」など、園内での禁止事項についても触れた。この”禁止シーン”には、動物園の職員が観光客を装って出演。ユキヒョウに触れようとするなど禁止されている行為を演じ、その場面に大きな×印が出ることで誰にでも分かりやすく伝えている。

販売元である厚友会の廣島俊郎常務は「単に販売利益を求めるのではなく、貸し切りバス内などでの上映を通じて、海外観光客の役に立ちたいと考えています。外国語による案内でもてなしの心を伝え、旭川市の観光に貢献したい」と話している。

厚友会では、このDVDを市内の小中学校に寄贈する予定。動物園内でのマナーや、海外観光客に対するもてなしの意識を啓蒙する教材として利用して欲しいとしている。

なお、「旭川冬まつり」(七日~十一日)の期間中に運行される無料シャトルバス(旭川駅~冬まつり会場~旭山動物園)の車内では、このDVDの収録内容に各国語のテロップを追加したものが上映される。

DVDは二十分。税込み二千円。市役所本庁舎の地下売店をはじめ、旭川空港ビルの売店「ポイント7」、また動物園内では、正門・あざらし館そばの売店などで販売する。問い合わせは厚友会(五ノ二Tel23―1177)へ。