img様々な食品の素材として使われる大豆をビジネスに生かそうという「大豆ビジネスセミナー」が五日、花月会館で開かれた。

市内の食品メーカーなど三十四社で作る旭川食品加工協議会(中川竹志会長)などの主催。セミナーは二部に分かれ、一部では道立中央農業試験場(空知管内長沼町)作物研究部畑作科長の田中義則さんが「北海道における大豆新品種開発と品種加工適性」と題して講演。

田中さんは「北海道は全国の大豆の生産量の一五%を占める生産基地。最近は粒が大きく、甘みがあるものが好まれ、品種改良もこれを目指している」と説明。従来種より糖分が高く、豆腐や味噌に適したトヨハルカや、イソフラボンが豊富で豆乳や味噌向けのゆきぴりかなどの新品種が紹介された。

また第二部では市内の七社から大豆を使ったカステラ、ラーメン、豆乳プリン、茶わん蒸しなど九点の商品や試作品の試食会が行われ、参加者が各社の担当者から説明を聞きながら、感想や改良点などをアンケートに記入していた。