img旭川更生保護女性連合会(叶内初子会長)の五十周年記念式典が十八日、旭川ターミナルホテルで開かれた。

同会は一九五七年(昭和三十二年)に発足。市内六つの部会に約四百人の会員がおり、保護司と並び、更生行政の中心的な役割を担っている。

式典に続いて開かれた記念講演では、旭川少年鑑別所の吉村雅世所長が「いつも少年たちと共に―少年鑑別所の持つ『場の力』―」と題して講演。吉村所長は少年鑑別所と少年院の業務の違いや、前任の東京では常時百人単位の入所者がいたのに対し、旭川は全国でも最も少ない規模の一つ、数人単位であること、鑑別所の一日などを紹介。朝七時から夜九時までの規則正しい生活で、吉村所長は「入所する前の少年たちの生活は夜型が多く、最初はかなり戸惑うようですが、職員と接することで、それまでなかなか心を開かなかった入所者が、思いを打ち明けてくれるようになります」などと話し、約百三十人の参加者は熱心に聞き入っていた。