img評論家・竹村健一さん(78)の講演会が二月二十六日、ロワジールホテル旭川で開かれた。カムイ竹村会と旭川信用金庫の主催。

今年で七回目。竹村さんは旭川市内にマンションを保有したり、鷹栖町に菜園を持つなど旭川地域との縁が深く、テレビ出演などで忙しい合間をぬって、毎年この時期に旭川を訪れ、講演を行っている。

講演のテーマは「これからの日本」。年金問題について「アメリカでは国民が初めて働いた時にもらって一生変わらない番号“ソーシャルセキュリティーナンバー”がある。日本では“国民総背番号制”は実現しなかったが、この問題を考えた時、これで良かったのだろうか」と疑問を呈した。

また最近、産油国などで聞かれる国家ファンドについて、日本も積極的に活用することを提言。「余った予算を使い切ろうと、無駄な工事や物を買おうとすることはやめるべき。役人には“国民の血税を残してくれてありがとう”的なボーナスでもあげて、余ったお金をうまく活用すれば、消費税なんか上げなくていいどころが、税金を国民に戻せる場合もある」と、テレビでもおなじみの“竹村節”を披露し、約二百五十人の参加者はうなずきながら熱心に聞き入っていた。