画像人口減少や大型店進出などに苦しむ地域の商店街がにぎわいを取り戻すための方策を探る「いってみたい商店街&お店北海道表彰 記念フォーラムイン旭川」が十四日、道北経済センターで開かれた。

北海道の主催。全道の商店街や商店の活性化へ向けた取り組みを顕彰することで、地域の活性化につなげることを目的に昨年創設され、商店街部門で、旭川のみずほ通商店街振興組合(大川勝人理事長、七十九店)が最高賞の大賞、個店部門で大川理事長が経営するメガネ店「アイウェアショップ北斗」が準大賞を受賞した。このフォーラムはその記念として開かれた。

表彰の選考委員長を務めた札幌大学経営学部の千葉博正教授が基調講演。千葉教授は、一定の様式や規格に沿った多店舗展開が「地域文化や連携を考慮せず、経済効果もそれほどでもないため、サンフランシスコなどで規制する動きが出ています」と指摘。米国民が、効率化を追い求めて画一化された巨大店舗に、拒否反応を示し始めていると報告した。

また、千葉教授は、「商店街に何が欲しいか」のアンケートで、「休憩や集合などに使える空間」という回答が多かったことを挙げ「大型店は“店の利益につながらない空間”は作りません。商店街なら作れるのです」と再生へのヒントを示唆した。

講演の後、千葉教授、大川理事長、旭川商店街振興組合連合会の林喜代次理事長らが参加してパネルディスカッションが開かれ、大川理事長が商店街のこれまでの取り組みや課題などを報告。集まった商店街関係者などは熱心に耳を傾けていた。