img「より美しく、より逞しく」の校訓永遠に――旭川市立千代ヶ岡中学校(中村博司校長、生徒数十二人)が今月末で閉校することになり、二十日、卒業した三年生六人を含めた全校生徒や同窓生、旧職員、地域住民が集まり閉校式が行われた。

同校は一九四七年(昭和二十二年)、学制改革により当時の神楽村立千代ヶ岡中学校として開校。町立を経て六八年の旭川市との合併により現校名になった。卒業生は今年卒業した三年生でちょうど千六百人。近年の少子化で今年度限りでの閉校が決まった。二年生五人、一年生一人の在校生は四月から約六キロ離れた西神楽中に通う。

式典で中村校長は「思いやりのある生徒を地域とともに育ててきたこの学校がなくなるのは残念でなりませんが、同窓生や地域の人にいつまでも語り継がれることを祈念します」と別れの言葉を述べた。

この後、生徒が二十年後に学校で再会するというストーリーの劇が披露され、同時に学校の思い出のシーンがスクリーンに映し出された。そして三年生が作詞したオリジナル曲「ボクらの宝物」などの歌を生徒全員で合唱。生徒を代表して前生徒会長の前原李奈さんが「小さな学校ですが、私たちにはとても大きな存在なのです。千代ヶ岡中学校はこれからも私たちの記憶と思い出の中にあり、誇りとなって私たちを支えてくれるでしょう」と学校への思いを述べ、最後に出席者全員で校歌を斉唱して式を終えた。

式典終了後にはグラウンドわきに建てられた閉校記念碑の除幕式が開かれた。片側に校歌、反対側に卒業生の名が刻まれており、集まった同窓生は、思い出がいっぱい詰まった学校との別れを惜しんでいた。