img大雪と石狩の自然を守る会(寺島一男代表)の定時総会が二十六日、ときわ市民ホールで開かれた。総会に続いて記念講演があり、語り手のひとりとして、あさひかわ新聞で昨年十二月から四カ月にわたってサケ飼育日記を連載した坂本海優ちゃん(小三)と、同じくサケを飼育した幡野一仁くん(小五)が「里親報告」を行った。

お母さんの青海さんと並んで発表席に座った海優ちゃん。やや緊張の面持ちながらも、スライドで上映される自作の絵日記に合わせ、ていねいに淀みなく飼育報告を読み上げた。

青海さんは「絵日記を継続するのに苦労した様子でしたが、単なる飼育にとどまらない経験が出来て、本人にとっても良かったのでは」と感想を話した。

img引き続いて発表した幡野くんは、カラーで描いた絵日記を披露。積算温度も記入した絵日記を、ハキハキと元気良く発表した。

先入観にとらわれず、細かい点まで良く観察している二人の飼育報告に、会場からは盛んな拍手が送られていた。

記念講演の前半では、流域生態研究所所長の妹尾優二さん(56)が「川は生命の大動脈」と題して話した。

サケと川とのかかわりのほか、河川工学による川のダメージについても言及。河川を直線化したことにより、河川上流部の砂利が流れて少なくなり、魚の産卵に適する場所が激減した現状について話した。また、自然に富む川を取り戻すための方法として、良い川の流れを作り、十数年かけて川に自然を育ませるという考え方も示唆した。