北海道税理士会旭川支部(佐竹美一支部長)がチャリティーライブや募金の呼びかけなどで資金を集め、北海道盲導犬協会に寄贈して育成した盲導犬「カムイ」号がこのほど訓練を終え、六月二十八日、ユーザーへの引渡し式が行われた。式にはカムイの名付け親である歌手・伊東ゆかりさんも駆け付けた。
カムイ号の引渡しを受けたユーザーは、曙に住む由井(よしい)敏通さん(68)。盲導犬はカムイで二頭目という。五月十九日からカムイとの共同訓練を始め、六月一日に終えた。「最初の頃は一時間くらい歩くとカムイの方が先に疲れてしまったり、まだまだ誘導の間違いが多かったのですが、ようやく最近はミスが少なくなりました」と、リードを手に笑顔で話していた。
同支部では一昨年十月、支部設立五十周年記念式典の席上で北海道盲導犬協会に百万円を寄贈。これで目標とする五百万円に達したことを記念して、オスに「カムイ」、メスに「モモ」とニックネームを贈っていた。「モモ」は一足先に昨年七月、士別のユーザーへと引き渡されている。