img着物のリメイク、藍染めの服や小物を販売するあづま家・川端店(川端町二ノ四)、当麻店(当麻東五ノ二)のそれぞれで、作品展が開かれています。

川端店では「源氏桜・柿渋一貫張り展」。定年退職を機に、〇六年に茨城から東神楽に移り住んだ高萩直憲さん(62)の作品展です。明治、大正、昭和初期の古書を古いカゴやザルなどに張り、柿渋を塗り重ねた作品です。

柿渋は時を重ねるごとにゆっくりと茶色が濃くなって、古書の筆文字とマッチし、えも言われぬ風合いが出てきます。使っている古書は八百屋の台帳や、宗教の秘密など種類も内容も様々で、その解読も面白さのひとつ。

img現在、一貫張りを始めて八カ月の高萩さんは「材料の古書と古いカゴは骨董店でもなかなか手に入らないので、古物商許可証を取って骨董業者と一緒にセリに出ています」と話します。この数カ月で自分の第二の人生がトントンと進んでいることを笑顔で話してくれました。

作品は購入も可能で小物入れや壁飾りなどがあります。値段は九百円から、高いものは一万円。まずは足を運んでみて下さい。

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当麻店では、永山在住の賀古正勝さん(63)と知慈子(ちじこ)さん(59)夫妻の「ステンドグラスで見る東海道五十三次の旅」が開かれています。

自宅で工房「ステンドグラスワークショップKAKO」(永山八ノ十五)を主宰する奥さんを見ていて、正勝さんもステンドグラスの世界へ入りました。東海道五十三次のステンドグラスの製作を始めたきっかけは、娘さんからプレゼントされた浮世絵師・安藤広重の版画集。

img製作ペースは一カ月に一枚で、現在三十七枚が完成しています。スタートとゴールを含め全部で五十五枚出来る予定です。

知慈子さんの作品は女性らしいアイアンの飾りが付いたランプなど。「男と女では、使うガラスの色もデザインも違います。性格でも変わってきますよ」と話す知慈子さん。

今展では、正勝さんと知慈子さんの作品のほかに、教室の教え子たちの作品も展示しています。

生徒も随時募集中です。問い合わせは(TEL48―7592)まで。

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両展示とも十三日まで。あづま家・川端店は午前十時半~午後六時。当麻店は午前十時半~午後六時半。月曜・火曜定休。