img旭川地区のボーイスカウトやベンチャースカウトら三十二人が、七月二十六日から二十九日までの三泊四日、北海道護国神社境内でキャンプをおこなった。

最近のキャンプは便利な機器を使って手軽に炊事の支度などができるが、今回のキャンプはボーイスカウト内で受け継がれてきた技法を使って、自分たちの創意工夫で毎日を過ごした。コッヘルでご飯を炊く時は薪を使用。そしてコッヘルに付いた大量の煤は砂利を使って洗い落とすなどの作業を先輩たちの知恵を借りなが体験した。

現在、旭川地区で活動しているボーイスカウトは十二団。約二百六十人の団員がいる。一九八五年(昭和六十年)前後は千人ほどの団員がいて、活発な活動をしていたが、クラブ活動や塾に通う子どもが増えるに従って団員数が少なくなってきたという。

ボーイスカウトは一九〇七年(明治四十年)イギリスで発祥した青少年の健全育成を目指す活動で、百年以上の歴史をもつ。旭川地区の指導者で、このキャンプにも参加した高橋明さん(56)と村上政義さん(36)は「ボーイスカウトはカブスカウトからローバースカウトまで色々な年齢層で構成され、またその活動は社会性があり、学校では学ぶことの出来ない多くの体験ができます」と入団を呼び掛ける。

ボーイスカウトのことを市民によく知ってもらおうと、同団旭川地区協議会は九月十三日から十五日まで、イオン旭川西ショッピングセンターで「ボーイスカウト展」を開催する。同展ではボーイスカウトの冊子や年表、ポスターなどのほか、ロープと丸太を使った長さ六メートルの簡易橋、モンキーブリッジを展示する予定だ。