映画「ぜんぶ、フィデルのせい」と「ONCE ダブリンの街角で」の二本立の上映会が九月六日、ディノスシネマズ旭川(大雪通五)で開かれます。旭川映画村の第七十七回例会です。

「ぜんぶ、フィデルのせい」は二〇〇六年のイタリア・フランス映画。九歳の少女アンナはカトリック女学校に通うお嬢様。弁護士の父、雑誌記者の母のもとで何不自由ない毎日を送っている。そんな時、スペインで反政府運動をしていた伯父が亡くなり、残された伯母と従姉妹が一緒に住むことになった。楽しかった暮らしは、次第にアンナにとって気に入らないものへと変わっていく。「ぜんぶフィデル(カストロ)のせいね」と仏頂面を見せるアンナ…。監督ジュリー・ガヴラスが自伝的要素を盛り込んだ作品。

「ONCE ダブリンの街角で」は二〇〇六年アイルランドの青春音楽映画。ストリート・ミュージシャンの男と、ピアノが得意な女が出会い、やがて一緒に演奏することに。舞台は好況に沸くアイルランドの首都・ダブリン。ストリート・ミュージシャンにも貧乏臭さはないが、好景気ゆえに流入する移民の暮らしは楽ではない。作品は、そんなアイルランドの現在も興味深く描いている。監督はジョン・カーニー。

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「ぜんぶ~」は(1)午前十時(2)午後二時(3)六時、「ONCE~」は(1)正午(2)午後四時(3)八時。一タイトルにつき一枚のチケットが必要です(各回完全入替制)。前売チケットは大人・大学生が千二百円(当日千五百円)、高校生以下は千円(同千二百円)。ディノスシネマズ旭川、冨貴堂各店、こども冨貴堂などで取り扱っています。問い合わせは旭川映画村の長原さん(090―8896―9331)へ。