img比布町の温浴施設「遊湯ぴっぷ」のエントランスホールで毎週日曜日、地元で採れた新鮮な野菜を直売している。

「ふれあい市」と銘打ったこの野菜販売会は、JA比布の女性部四人が運営している。ホール内での産直販売は平成十一年から始まったが、同女性部が携わるようになったのは翌十二年から。以来、毎年開いている。

ナス、トマト、枝豆、オクラ、ピーマン、ササゲ、トウキビ…などなど、季節の野菜がズラリ。当日朝に収穫した野菜がほとんどで、新鮮そのものだ。販売開始の午後一時半になると、入浴帰りの客が次々と足を止め買い求めていく。値段は五十円から高いものでも三百円程度で、お買い得感も手伝い、大きな袋を手に提げて帰る人の姿も見られる。

JA比布女性部で今年の代表を務めている宮崎則子さん(53)は、「朝どりの野菜というのが、ここの一番の売り。なるべく無農薬のものを作ろうと心掛けています」と話す。日曜の開催はスタッフの負担も大きいが「年を追うごとに定着し、毎年楽しみにして来てくれるお客さんもいるんですよ」と喜びを話す。

遊湯ぴっぷの支配人、作田恵一さんは「団体のお客さんが入った日などは、三時くらいで完全に売り切れることもある」と好評ぶりを話す。「今は家庭菜園の収穫期とも重なっており少し落ち着いていますが、秋にはまた売り切れ続出の状態になると思います」。

十月十九日までの毎週日曜日に開店。午後一時半から四時半まで(売り切れ次第終了)。問い合わせは遊湯ぴっぷ(TEL85―4700)へ。