imgアテネに続き北京五輪の柔道女子70キロ級で金メダルに輝いた上野雅恵選手を育てた、旭南柔道部の中野政美総監督が十六日、市議会本会議場で講演した。

旭川市議会文化・スポーツ議員連盟(鎌田勲会長)の主催。一般市民を対象に議場で講演会を開くのは初の試み。

中野総監督は、市議や市民約七十人を前に「指導は言葉だけではなく体で覚えさせるのが選手を強くする。失敗を恐れないで勇気を持つこと、それができるまで徹底して練習した」と話し、監督の役割として「生徒には、先生に認められているという雰囲気を作り、やる気を起こさせること。そして良い所を見つけて伸ばしてやること。どんな小さなことでも目標を持たせること」と話した。

さらに「思いやりのある人間関係が見えなくなってきているこの時代に、心身ともに強く生きていかなくてはいけない。それを教えてくれるのはスポーツだと思う。学校の部活動などをもっと教育の場に取り入れてほしい」と訴えた。

中野総監督は、教え子のアトランタ五輪柔道女子61キロ級金メダリスト、恵本裕子さんや北京五輪の柔道女子57キロ級に出場した佐藤愛子選手、そして上野選手との出会いを振り返り「私に元気とやる気を与えてくれた」と語った。