振り込め詐欺の撲滅を目指す特別捜査班と詐欺被害防止ナナカマド隊の発足式が二十四日、旭川方面本部で行われた。
高齢者らを狙った多額の振り込め詐欺が後を絶たないことから、同本部が捜査態勢を強化するために組織した。特別捜査班は、同本部管内の各署から集められた振り込め詐欺の捜査経験者十七人。ナナカマド隊は同本部と中央署、東署の女性警察官十六人で編成。
特別捜査班は、同方面本部管内の十三警察署に捜査員を派遣し、ATM(現金自動預け払い機)約七百三十カ所の警戒を強めると同時に、啓発活動を強化し振り込め詐欺グループの摘発に取り組む。ナナカマド隊は、高齢者の女性を中心に広報活動を展開する。百寿大学など高齢者の集う催しなどで、振り込め詐欺の実態や手口を説明していく。
発足式で、有川進本部長の訓示を受けた捜査班長の住吉邦弘警部は「振り込め詐欺は電話などの通信手段が発達した情報網を巧みに利用した悪質な犯罪。撲滅するために総合力を発揮した取り組みをしていく」と宣誓した。
また、式終了後、ナナカマド隊代表の同本部生活安全課、黒川康子警部補は「女性の感性を生かした呼びかけで、高齢者に優しくわかり易い説明を心がけていきます」と話していた。