img旭岳で遭難者の救助活動に協力したとして、旭岳ビジターセンター管理主任の菊地基さん(47)とワカサリゾート(株)旭岳事業部、その社員の得能真一さん(42)に三日、旭川東署の加茂幸夫署長から感謝状が贈られた。

菊地さんと得能さんは、九月二十三日深夜、大雪山系旭岳に登山に出かけていた男性から下山途中に遭難したと連絡を受け、山岳救助隊員とともに捜索をしていた。風が強く、冷え込んだ天候の中、捜索を続けていたところ、助けを求める声を聞いた菊地さんらが座り込んでいる男性を発見。体温で男性の体を温めるなどして救助した。

また、ロープウェイを運営するワカサリゾート旭岳事業部は、深夜の強風にもかかわらずロープウェイを運行し、救助隊員らを支援、遭難者の早期救助に貢献した。

旭川東署によると、当時現場は積雪十センチから十五センチ、風速十メートルから十五メートルの悪天候だったという。

同署で行われた感謝状贈呈式で菊地さんらは「見つけた時は震えがひどかったので体を温めることに必死だった」などと話していた。