img十五日、一印旭川魚卸売市場(流通団地一ノ三)で「年末商品展示商談会」が開かれた。年末商戦に向けて毎年この時期に開催しており、会場となった競り場には水産会社やメーカー、商社など約四十社が参加。マグロや新巻サケ、筋子などの魚卵、カニ、エビ、練り製品など約千五百品がところ狭しと並べられた。

会場では市内をはじめ札幌や北見、帯広、稚内など道内各地から訪れた量販店、小売、病院給食の関係者など約百二十社、三百人ほどが、展示品を確認するように手にとったり、試食をしていた。

消費者にとって気になるのは価格だが、同社の塚本賢治専務は「秋サケが例年の三割減という不漁が続いており、またタラバガニやボタンエビなどの商品も二~三割値上がりしているのが、今年の傾向」と語る。

市内の五十歳代の小売業者は「毎年、来ています。できるだけ売れ筋の商品を安く仕入れることに腐心しています」と話す。商談の大筋はこの場でまとまることもあるが、詳細については出品業者が仕入れ業者先に出向いて決めていくという。