img市内在住、大塚孝司さん(70)の切り絵個展が、アラビゴコーヒー神楽店(神楽五ノ八 神楽小横)で開かれている。

大塚さんは元道職員。切り絵は約十三年前から始めた。その二年ほど前から水墨画も手掛けており、現在は切り絵と水墨画の両方を個展や共同展などで発表している。今展は自身九回目の展示会だ。東川の切り絵サークルが毎年発行する「切り絵カレンダー」の制作にも参加している。

img最初の頃は仏像を多くモチーフとしていたが、最近では動物、植物、風景など多岐にわたり、表現したい心のままにカッターを走らせる。

切り絵の魅力について「色を使わない難しさ」と話す。白黒だけで表現する切り絵は、構図が大きなポイント。下絵を決めるのに手間がかかるが、これには水墨画のたしなみが生きるという。基本的に切り絵は、さながら一筆書きのように、途切れず一枚に繋がっている。「例えば人物の目を描くのなら前髪と繋げたり、家の窓なら影を付けたりと、不自然にならないように工夫して切る」のだそうだ。

今展では大小四十点ほどの作品を展示。期間中の十五日に半分程度、作品の入れ替えを予定している。

「大塚孝司切り絵展」は三十日まで(月曜定休)。午前十時~午後七時。問い合わせはアラビゴコーヒー神楽店(TEL63―5005)へ。