imgアマチュアカメラマン、室城(むろき)万利子さん(71)の写真展がギャラリー喫茶香音(かおん)(末広東一ノ三)で開かれている。

室城さんは元旭川市職員で、長く公立の保育所などに勤務した。カメラに触れるきっかけは一九八一年(昭和五十六年)頃のこと。保育所の行事で撮影係を担当していた用務員さんが入院し、その代役でカメラを持ったことから写真に興味を持ち始めた。その後、職場の元上司に誘われて市役所カメラクラブに入会、野鳥などを被写体に撮影を続けてきた。市の水道局が供給しているペットボトル入りの水「あさひかわの水」のラベルには、室城さんのペンギンの写真が使われている。

会場に展示している十七点の動物写真は、いずれも今夏に旭山動物園内で撮影した作品。望遠レンズを使って動物の表情や姿をアップで捕らえた写真が多い。デジカメではなくフィルム一眼レフカメラを愛用し、ネガフィルムで撮影している。一度入園すると閉園まで粘り、三十六枚撮りのフィルムを三本ほど使って撮影するそうだ。室城さんは「今のカメラは性能が良いので、私はあまり考えず、直感のままにシャッターを切っています」と気負いなく写真への思いを話している。

「室城万利子“旭山動物園”写真展」は三十日まで。午前十一時~午後五時(最終日は三時まで)。月・火は定休。問い合わせはギャラリー喫茶香音(TEL53―8932)へ。