img書家、瀧野喜星さん(61)の個展「喜星―つれづれの書 あのペンギンにあえるかも」が旭川市中央図書館(常磐公園内)の二階ミニギャラリーで開かれている。

瀧野さんは一九四七年(昭和二十二年)旭川市生まれ。旭川西高で平田鳥閑氏に、道教育大旭川校で赤石蘭邦氏に師事。日展入選、毎日書道展会員賞などの受賞歴がある。現在、創玄書道会の幹事など書道団体の要職に就任しているほか、東栄高校の教諭、道教育大旭川校の非常勤講師も務めている。

瀧野さんが目指すのは「書画一致」の境地。個展のたびに、水墨画と書を一つにした作品を発表してきた。

img今回展示している十作品の中でも目を引くのは、ペンギンを描いた書画だ。「心ほのぼのシリーズ」と題する一連の作品群は、五年ほど前から手掛けている。旭山動物園のペンギンの行進に触発されて始めたという。

瀧野さんのペンギンの絵は、今年四月から市の証明書用紙の透かしに使用されている。「書はその専門家だけでなく、一般の人に愛されなければなりません。書道の品位は落とさずに、かつ一般の人にも親しみやすい作品を書くことが、私の最後の仕事だと思っています」。

二十八日まで(二十二日、二十六日は休館)。火・金は午前十時~午後六時、水・木は午前十時~午後八時、土・日・祝日は午前十時~午後五時。問い合わせは中央図書館(TEL22―4174)へ。