img旭川東警察署金星交番に長年にわたり、ボランティアで花を活け続けてきた華道教授の河村和子さん(78)に十四日、旭川東警察署長から感謝状が贈られた。

河村さんのボランティア活動については、今月六日付のあさひかわ新聞で報じたが、加茂幸夫署長から感謝状を受け取った河村さんは「気持ちを新たに、これからも花を活け続けていきたい」と喜びを語っていた。

河村さんが生け花を始めたのは、結婚後、三十代に入ってから。「若い頃から、お花とお茶を習いたいと思っていましたが、戦後しばらくはそのような時代ではありませんでした。やっと落ち着きを取り戻した頃になり、姑さんのお友だちがお花とお茶の教授をしておりましたので、二つを同時に習うことができました」と河村さん。

金星交番に花を生け始めたのは昭和六十年ごろから。約二十三年間にわたり、毎週一回花を活けに交番に通った。

「札幌までお稽古に通っていたとき、お稽古で使ったお花を何とか生かしたいという気持ちから、交番にお願いをして活けさせていただいたのが最初です。私が勤めていた小規模施設や私の家に泥棒が入った時、交番のおまわりさんに大変お世話になったので、その恩返しもありました」とボランティアを始めた動機を語る。

加茂署長は「河村さんに花を活けていただくと、交番内が明るく華やいだ雰囲気になります。長い間、本当にありがたいことです」と河村さんに感謝の意を表していた。