img旭山動物園の獣医師、福井大祐さんによる環境学習出前講座が一月二十八日、新町小学校の五年生クラス(担任・南雲育子教諭、十七人)でおこなわれた。「川のおもしろ館」(常磐公園内)が主催する「川の交流会」の一環。

福井さんはエゾタヌキとアライグマのはく製を手にその違いを説明。飼育されていたアライグマが野生化したことで、エゾタヌキが受けた被害等を解説した。

続いて、外来種によって在来種の生存が脅かされている現状について触れた。子どもたちは、現在北海道にはどんな外来種生物がいるのかを、絵で示した生物のシールを在来種と外来種に分けて貼る等のゲームを楽しんだ。その後、福井さんがゲーム結果を確認。両者の違いや原産地について一つひとつ説明した。

講座の趣旨は、人と野生生物、地球環境を考えようというねらい。福井さんは「人と野生生物のかかわりを考える会」の会員で、小学校への出前講義は今回で四回目になる。「大雪山の大自然や旭川を流れる川は、私たちが世界に誇れるものです。もっともっと大切にしなければならないと思います」と話を締めくくった。

子どもたちは「すごく楽しかった」「疑問に思っていたことが、わかった」「家に帰って家族に今日聞いたことを話したい」と目を輝かせていた。