img自社製品を全国に――。廃食油のリユース事業を手掛ける東和(曙北三ノ七、宮本和久社長)が、同社で開発・販売する廃油再利用装置「エコ・ミックス」の販促のため、宣伝カーを製作した。トレーラーに装置が載せられており、自動車で牽引して国内各地を周る。

「エコ・ミックス」は、施設や工場などで排出される食用廃油や鉱物廃油を重油などの燃油に混ぜて、再び燃料として利用する装置。多量の廃油が出る施設は、この装置を利用することでボイラーや暖房設備の燃油として再利用できる。その場合、従来の燃油代を約三~四割節約できるという。装置の定価は税込百万八千円で、リースも可能だ。

img年間に廃油を四千リットル以上排出し、かつ燃料を一万五千リットル以上消費している施設には、同社が無償で「エコ・ミックス」を貸し出す。施設側は、重油の節減分を金額に換算して、その六〇%を同社に支払うというシステムで、施設側から見れば投資ゼロで四〇%の燃油が削減できる計算になる。

ボイラーなど既存の設備をそのまま利用できるのも大きな特長だ。同社の宮本行夫専務は「金銭的なメリットはもちろん、環境面にも寄与できる。これからはゴミを仕事にする時代」と話す。

宣伝カーには宮本専務自身が乗り込み、各地で「エコ・ミックス」の利点をPRする。春先までは道内を、その後は本州方面に遠征する予定だ。