img三月二十日に初めて実施される旭川大雪観光文化検定に、遠く宮崎県都城市在住の池永孝さん(77)が十日、受験の申し込みをした。

池永さんは旭川観光大使を務めるほどの旭川ファン。毎年二月には、都城ときめき大学の修学旅行で旭川市を訪れており、今年も冬まつりの時期に合わせて来旭。池永さんの来旭はこれで通算八十一回目だという。

池永さんと旭川市との出会いは一九八六年(昭和六十一年)、大雪アリーナで開かれたPTA全国研修会。この時の交流で、「旭川の温かな心に触れた」と感じた池永さんは、旭川市に児童交流事業を申し込んだ。そして始まった相互の児童・生徒による夏と冬の交流は、二十一年間で約六百三十人にもなった。また、この交流事業に参加した生徒らの発案で、高校生のスキー修学旅行が実現。今では毎年七校、約二千人の生徒が旭川のスキー場を訪れている。

「この間、旭川の青年大学を参考にしてつくらせてもらった、都城ときめき大学の修学旅行は毎年旭川を訪れることと決め、二十年余の間に八十回以上も訪問することになりました。こんなに続いたのは、第一に旭川の人々の心の温かさ、それから大雪山系を中心とした大自然の素晴らしさと美味しい食べ物ですね」と池永さんは振り返る。

旭川で大雪観光文化検定試験がおこなわれることを知った池永さんは、「ぜひ合格して、旭川のPRに一役買いたい」とPTA全国研修会当時から付き合いのある山口勇さん(ノール・ヤマグチ会長)らと、受験申し込み先の商工会議所を訪ねた。池永さんは「これからも体力の続く限り大好きな旭川を訪れ、都城市民との相互交流に努めたい」と話している。

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検定の公式テキストブック(定価二千百円)は今日十七日から、商工会議所と旭川屋(四条買物公園)、旭川信用金庫本店・支店で販売される。詳しくは商工会議所内の旭川大雪観光文化検定担当(TEL22―8413)まで。