img障がい者と高齢者向け旅行メニューの実証・検証を目指す「アダプテッド・トライアルツアー」が今月二日から二十八日まで、「あさひかわ雪あかり会場」(十一日で終了)や層雲峡、旭山動物園などで行われている。車イスや視覚障がい者などのツアー客が、アイススレッジホッケーやシットスキー、アイスキャンドル製作などを体験している。

経済産業省の広域・総合観光集客サービス支援事業を受けて旭川産業高度化センターなどが企画。大雪圏(旭川市、上川町、東川町)で新たな観光・集客ネットワークを作る取り組みの一環として、誰にでも優しい、もてなしの行き届いた交流機会を作り、大雪圏の滞在型観光地への脱皮を目指すイベントだ。

今回は家族やグループ単位で旅行することの多い障がい者と高齢者のニーズに合わせて、体験・交流活動を組み込んだ四つのツアーを企画した。

ツアーの第二段として五日から八日まで旭川を訪れた車イスの伊藤俊之さん(50)は、障害者スポーツ文化センター横浜ラポールでスポーツ指導員をしている。職場の四人で来旭し、雪あかりの点灯式に参加したり、アイススレッジホッケーやシットスキーなどに挑戦した。

二十年前に車イスバスケットボール大会で札幌を訪れて以来の北海道で、冬は初めて。「北海道のしばれを体験して、さわやかな寒さを楽しんでいます。冬の北海道で障がい者が気持ち良く旅行できるか、しっかり検証していきます」と話していた。