img西川市長は二月二十三日、旭山動物園の小菅正夫園長(60)が今年四月から、同園の名誉園長に就任すると発表した。

旭山動物園長として全国区の知名度を誇る小菅園長を「定年退職という形で失うのは本意でない。今後とも国内外の動物園に旭山のノウハウ・技術を広めるとともに、市経済の回復にも一役買って欲しい」(西川市長)として、来年度以降の名誉園長としての協力を依頼。本人から承諾を得た。

園外での対外的な業務が主となる予定。また、新園長には今春の人事で別の職員が就任することになる。

小菅氏は「大変光栄。今後も動物園に関わることができる。自分の出来ることが動物園のため、また旭川のためになるのなら、一生懸命やりたい」と心境を語った。

名誉園長の身分は参与で、非常勤特別職。委嘱期間は今年四月一日から来年三月三十一日までの一年間で、その後は順次、更新していくとしている。

小菅氏は一九四八年(昭和二十三年)六月十七日札幌市生まれ。北大獣医学部を卒業後、七三年(昭和四十八年)旭川市職員として採用され、同年五月に旭山動物園飼育係。九一年(平成三年)に副園長。九五年(同七年)に第八代園長に就任。現在は部長待遇の同園園長。