img「星は夜でなければ見ることはできない」と思っている人がほとんどではないだろうか。旭川市科学館・サイパル(宮前通東)の天文台では、昼間でも、星を見ることができる。特に今の時期、金星が見ごろを迎えている。

天文台では天体望遠鏡を使い午前中に太陽、午後から星を見る企画をおこなっている。学芸員の石川清弘さんは「昼間に星を見ることができるのは、望遠鏡が星が放つ光を多く集めているからです。一等星以上の星ですと十分見ることができます。夜、みなさんに科学館に足を運んでもらうことは難しいため、このような企画をしています」と話す。

img特に金星はマイナス四・五等と明るいため、太陽の当たった部分が三日月形=写真=にハッキリと見ることができる。今頃だと、夕方西の空の低いところに一段と明るく輝く“一番星”が金星とのこと。だいたい十五日ごろまでが見ごろで、毎日午後一時から五時まで、四階の天文台まで上がると石川さんら担当者が案内をしてくれる。

金星やその他の星を見ることができるのは晴れた日に限られることから、曇り空などの時は観察が可能かどうか、天文台に問い合わせをした方がいい。

天文台内は冷暖房をしていない。星を観察するために天文台のドームを開けた時、外気温と室温が違っていると空気の揺れにより観察に支障が出るためだ。この時季は暖かい服装で行くこと。

金星と星の観察には申し込みの必要がない。直接天文台へ。天文台への入場は無料だが、常設展示場とプラネタリウム観覧は高校生以上が有料。問い合わせは(TEL31―3186)へ。