石狩川にサケを呼び戻そうと、独立行政法人「水産総合研究センターさけますセンター」が大雪と石狩の自然を守る会(寺島一男代表)と共同で、今春から放流試験事業をスタートする。毎年、五十万尾の稚魚を三年間に渡って放流し、その後六年間、回帰と天然産卵の状態を調査するという、全国でも類を見ない大規模なプロジェクト。

同会は、市民レベルでこの事業を支え、ともにサケの回帰を見届けようと、サケサポーターを募集する。サポーターは放流する稚魚に標識を付けたり、サケの産卵床や魚道、川の環境を調べたり、野生のサケを回復させる活動を行う。会費や会則はない。

今月二十五日、愛別川と忠別川で第一回の放流を行う。それぞれ二十五万尾を放流する予定で、一般市民が参加するのは忠別川の会場。午後一時にツインハープ橋左岸に集合し、簡単な出発式の後、市民の手で二十五万尾を放流する。

寺島代表は、「河口から二百キロも離れた川にサケを回帰させる試みであることや、市民と協働して取り組むのも全国に例がないと思う。石狩川に野生のサケを取り戻す第一歩。多くの市民にサポーターになって、ともに活動してもらいたい」と話している。

サポーター登録は、ハガキかファクス(TEL65―1940)、メール( nutap2112@potato.ne.jp)で、〒078―8302 旭川市緑が丘二ノ一 1―23 寺島一男さんまで。