突哨山で「野の花のお花見」 カタクリフォーラムと全国サミット早春の野草、カタクリの大群落で知られる突哨山の自然を楽しみ、学ぶカタクリフォーラムが二十五、二十六日の二日間、旅館「扇松園」(高砂台三)と、同山一帯で開かれた。

有志でつくるカタクリ楽団(堀川真団長)の主催。野の花のお花見をしようと始まった集いは十七回を数え、今年は全国カタクリサミットと共催という形で開かれた。

一日目の二十五日は、扇松園を会場に、「北海道の『里山』を考える」をテーマに、カタクリの研究者で全国カタクリサミットの提唱者、河野昭一・京都大学名誉教授らの基調講演とパネル討論。夜は、大阪や東京、岩手などの本州各地、そして市内外から集まった参加者たちが交流会を開いた。

二日目は、会場を突哨山の麓のカタクリ広場に移し、観察会や地元の農家が栽培した野菜の直売、フリーマーケットなどが店開き。気温が低く、咲き始めたカタクリの花も花びらを閉じてしまうような天候だったが、約二百人が林内の散策路をたどり、早春の雑木林の自然を楽しんだ=写真。