全国珠算教育連盟の検定試験で、舟橋珠算塾に通う楽山裕汰君(5)=きくし幼稚園=が暗算三級(珠算は準五級)に合格し、周囲を驚かせている。また、同塾の大谷美空さん(7)=東町小二年生=は珠算で準一級に合格。段取得に近づくなど、将来性豊かな二人の今後の活躍が注目されている。さらに、北見市から移り住んだ小山内功樹君(13)=東光中一年=は暗算八段、珠算五段の腕前で、同塾にまた一人期待のニューフェースが加わった。

 楽山君は、五月三十日に行われた第三百三十七回検定試験で暗算は四級、珠算は準六級から、それぞれ一級ずつ昇級した。五歳児での暗算三級合格は珍しい。

 珠算はお母さんが家計簿をソロバンで計算しているのを見て興味を持ち、昨年四月から同塾に通い始めた。集中力が持ち味だ。長年、子どもたちを指導してきた舟橋三郎塾長(74)は「これまで教えてきた子どもの中でも、上達するスピードが速い。読み上げ暗算が得意で、三ケタの問題を解いている。将来は十段を取らせたい」と目を細める。楽山君は「初段を取ってみたい」と張り切る。

 一方、大谷さんは幼稚園の年少から珠算を始め、検定試験のたびに昇級してきた。有段者に手が届くところまできた。「早く段を取りたい」と笑顔で話す。

 また、今年三月に北見から父親の転勤で旭川に移り住んだ小山内君は、暗算、珠算ともに有段者の腕前。小学三年生から北見珠練小泉教場でソロバンを始め、メキメキと上達。「暗算も珠算も早く十段を取りたい」と目を輝かせる。