中国上海で七日から四日間開かれた「第十六回中国国際家具展覧会」に旭川家具工業協同組合(桑原義彦理事長)に加盟する市内近郊の家具メーカー八社が出展した。十四日、同組合内で渡辺直行副理事長と杉本啓維専務理事による報告会が開かれた。

 アジアでも有数の規模を誇るこの展覧会は上海国際博覧センターで開かれ、出展企業は二千二百社。中国系企業が中心だが海外からも百三十社が出展した。旭川家具としてアジアの大規模展覧会に出展するのは今回が初めてで、急速に拡大する中国マーケット進出の足掛かりにしようという目的。

 出展したのは、アルフレックスジャパン、インテリアナス、インテリア北匠工房、カンディハウス、ソファー工舎、匠工芸、メーベルトーコー、北嶺工匠の八社でブースには全十八アイテムが展示された。期間中ブースへの来場者は千六百人。六アイテムが商談成立に漕ぎ着ける見通しだという。

 渡辺副理事長は「シンプルでモダンなデザインが喜ばれる近年の中国に、旭川家具は通じるものがある。しかし価格面でまだまだ大きな課題を抱えている。初の出展でやっとスタートラインに着いた段階。生産性向上など今後具体化してゆきたい」と手ごたえを語った。