大型施設などの屋内配線等の電気工事や電気通信工事、消防施設工事を手掛ける西山坂田電気(西山陽一社長、豊岡十二ノ二)が、CO2削減や省エネ等のエコへの取り組みとして、市内の地場企業としては初の電気自動車を導入した。
昨年創業六十五周年を迎えた同社は、時代の先駆けとなる電気自動車に着目。導入にあたり西山社長は「近い未来に直面するであろう化石燃料の枯渇や地球環境の破壊に電気屋として何か出来ないかと考え、PRも兼ねて電気自動車の導入を決めた。今後は太陽光発電にもより力を注ぎたい」と話す。
導入した電気自動車は三菱自動車が昨年発売したi―MiEV(アイ・ミーブ)。軽自動車サイズの車体にリチウムイオン電池と永久磁石式同期型モーターを搭載した一〇〇%電力のみの自動車だ。フル充電で夏場は百二十キロ、ヒーターを使う冬場では六十キロの走行が可能で、充電は家庭用のコンセントで足りる。
価格は三百九十八万円。国から百十四万円の補助金が出る。同社の場合、車両のメンテナンスや税金、車検を全て含めたリース契約で導入した。
導入に最も力を注いだ同社の経営企画室・西山智係長は「寒冷地には不向きだという先入観を覆したい。もちろん走行可能距離の点からもまち乗りが主流となりますが、それを踏まえた運用をすれば問題ありません。今後、省エネ関連のイベントなどでも声を掛けていただければ積極的に参加したい」と話した。