旭川ゆかりの詩人、小熊秀雄の作品の朗読会が二十一日夜、昭和初期の雰囲気を残す、珈琲亭ちろる(三ノ八)で開かれた。

 全国公募の小熊秀雄賞を運営する市民実行委員会が、昨年の「秋の詩(うた)」、今年二月の「冬の詩」に続く第三回「春の詩」と題して企画した。

 小峯久希さん、松浦みゆきさん、松井晶彦さん、平泉美智子さんの四人が、それぞれお気に入りの小熊の詩を朗読。コーヒーの香りが漂う店内は、あたかも小熊が生きた時代にタイムスリップしたかのような雰囲気に包まれた。

 同実行委員会の高田雍介事務局長は、「小熊の作品と生涯をもっと市民に知ってもらうために、今後もこうした集いを企画していきたい」と話していた。