全国の理美容学生らが技術を競い学生日本一を決める「第三回全国理容美容学生技術大会」の出場権をかけた北海道地区大会が十一日、札幌市内のホテルで開かれ、旭川理容美容専門学校の十二人が全国大会への切符を手にした。

 理美容界の“甲子園”とも言うべき同大会は、学生の技術向上と理容師・美容師の養成施設のPRを目的に三年前から開催されていて、全国二百十校から延べ三千人が参加する。昨年は旭川理美容学校から九人が出場し、二人が入賞している。

 北海道予選には、道内九校から百四十二人が参加、全国大会出場の代表選手三十三人が決定した。種目は理容部門と美容部門に分けられ、カットやワイ ンディングなど国家試験課題を含む八競技。同校からは精鋭二十三人が参加した。授業を終えた放課後、遅くまで練習を積み、大会に臨んだ学生たちばかりだ。

 全国大会に挑戦するのは、理容部門が中西健太さん、佐々木悠香さん、羽山仁菜さん、三鍋温子さんの四人。美容部門は岡田梨沙さん、林衣織さん、上坂翔さん、作見柚衣さん、前田綾花さん、高橋つぐみさんの六人。

 また、同時開催のヘアデザイン画部門には、長田この実さん、濱崎理那さんの二人が十一月二十日に名古屋で開催される全国大会に出場する。全国出場は惜しくも逃したが、緒方あゆみさん、岩田知穂さん、小山藍さん、高橋美圭さん、川島杏奈さんの五人が敢闘賞を受賞した。

 刈り上げ・整髪技術を競う理容部門ミディアムカットに出場する佐々木悠香さん(19)は「本番で緊張しないよう、一層の練習を積みます」。ウイッ グにヘアカラーやメイクを施す競技、美容部門アップスタイルに出場する作見柚衣さん(19)は「予選での失敗を克服しつつ、デザインも新しいもので勝負し ます」と話した。