北海道コカ・コーラボトリング(札幌本社、矢吹健次社長)が旭川市との間で締結する「魅力的なまちづくりに関する基本協定」に基づく環境教育プログラムの一環で、旭山動物園内に設けている「循環型農園」で十日、収穫祭が行われた。

 同プログラムは動物の排泄物を利用して作った堆肥を使って農作物を育て、それを人や動物が食べる「いのちの循環」を学ぶのが主旨。旭川実業高校の 二、三年生十二人が参加している。五月末に植えたジャガイモやトマト、長ネギ、メロンなどの野菜を生徒たちは交代で動物園に足を運び水やりや雑草取りに精 を出して来た。時々、園内のこども牧場で餌やりや掃除も体験したという。

 今年はジャガイモの出来が大変良く、コンテナに半分以上も収穫できた。一方、とうもろこしが先日の台風で倒れたり、玉ネギが育たなかったりと来年度の課題も残された。

 収穫した野菜は動物たちの餌にするため、園内の各動物舎に生徒たち自らが配って歩いた。その後、掘ったばかりのジャガイモをふかし、皆で収穫の喜びを分かち合った。

 三年生の石川沙昌さん(17)は「自分たち三年生は今年で終わりだが、後の二年生や一年生に引き継がれて根付くと嬉しい」と話した。