「小熊秀雄を『しゃべり捲くれ』講座」が二十一日(土)午後六時半から、ときわ市民ホール一〇一号室で開かれます。

 現代詩の全国公募賞、小熊秀雄賞を運営する市民実行委員会が二カ月に一度企画・開催している連続講座。十四回目の講師は、市井の小熊研究者、宮川達二さん。「小熊秀雄の樺太」と題して“しゃべりまくり”ます。

 宮川さんは、一九五一年(昭和二十六年)富良野生まれ。旭川東高から慶応大学文学部に進み、東京でサラリーマンなどをした後、二〇〇〇年に帰旭して学習塾と書道塾を開いています。小熊との出会いは、東高時代、先輩に教えてもらった小熊の詩「青年の美しさ」だったそうです。以後、小熊作品を読み続け、現在は詩誌「コールサック」に小熊の詩人論を連載中です。

 〇九年(平成二十一年)七月、宮川さんは実行委員会の高田雍介事務局長らとともに、小熊が少年期の十年余りを過ごした樺太(現ロシア・サハリン)を訪ねました。その足跡を辿った旅の話と樺太を舞台にした小熊の三篇の詩について映像を交えて話します。

 参加費は三百円。テキストとして、市民実行委員会が編集・刊行した「小熊秀雄詩撰 星の光のように」を使います。 問い合わせは事務局の高田さん(℡61―2731)へ。