砂澤ビッキ(一九三一―八九)の生誕八十周年を記念する作品展が道立旭川美術館で開かれている=写真。

 音威子府村の筬島(おさしま)にある美術館「BIKKYアトリエ3モア」のコレクションを中核としつつ、札幌の道立近代美術館や芸術の森、また旭川美術館の所蔵品あわせて百九十三点を展示している。

 ビッキの代名詞ともいえる木の彫刻のほか、油彩や素描などの絵画が展示されている。また六七年(昭和四十二年)に手掛けた、札幌のバー「いないいないばぁー」の精緻な店内装飾も見ることが出来る。

 ノミやハンマーなど、ビッキが使用していた道具が整然と並べられている様子も圧巻だ。多くの道具には、柄の部分に自らのサインが彫り込まれている。使い込まれて黒くなった手袋からは、制作時の息づかいまで聞こえてくるようだ。

 二月十九日まで。月曜休館。午前九時半~午後五時(入場は午後四時半まで)。観覧料は一般・大学生は六百円、高校生以下、身障者手帳のある人などは無料。問い合わせは同館(℡25―2577)へ。